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住基ネットを議論することで 何がみえてくるか?
スライド:08
Slide08 中央集中から水平分散へ
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 「住基ネット」の動作から見て、そこでは「縦のネットワーク」と「横のネットワーク」の2つの異なる性格のネットワークが動作していることを住基ネット1次稼働以前から指摘していたのは、練馬区改正住基法問題研究会の江原昇さんでした。
 この2つの「ネットワーク」の併存という状況は、国と地方自治体の現在の関係を表現しているといえるでしょう。
 
 「縦のネットワーク」(本人確認情報の通知・提供のネットワーク)は、明らかに中央集中型の論理的なネットワーク構造で動作し、情報は中央への集中が行われている。この場合の中央は「全国サーバー」であるが、そのさらに上位に「霞ヶ関WAN」が接続されていることに注目してほしい。
 「横のネットワーク」(住民票の写しの広域交付及び転入転出事務処理のネットワーク)では、各市町村のサーバー(CSサーバー)は対等の関係で通信し情報を交換している(いわゆるP2P型ネットワークの関係と考えられる)。ここでは全国サーバーだけでなく都道府県サーバーも特別な役割を果たしていない(基本仕様書によれば、これらの上位サーバーが一定の役割を果たすように動作しているが、市町村と上位のサーバーが交換する情報は、市町村間で直接交換すれば十分な情報である)。
 論理的に考えていくと、住基ネットの目的を満たすためには「縦のネットワーク」が持つ上位サーバーは必要がない。ネットワーク全体の構造は市町村をつないでいる「横のネットワーク」に、都道府県や国の機関が水平的に(対等の立場で)接続すれば十分である。またこうしたP2P型の構造を採用することで、「住基ネット」がかかえている情報セキュリティ上の基本的な問題を解決することが可能であることを、長野県侵入実験の実施者のひとりであるイジョヴィ・ヌーワーさんが指摘しています。
スライド中のリンク
http://www.ws4chr-j.org/Lab/JukiNetDesign/SLIDE00.HTM

もくじ
1  住基ネットを議論することで何がみえてくるか?
2  プレセッションのスタートライン
3  国分寺市の経過(議会)
4  国分寺市の経過(職員側の意識の変化)
5  住基ネットを議論するほんとのメリット
6  「官治集権から自治分権へ」
7  「官治集権から自治分権へ」(2)
8  中央集中から水平分散へ
9  みえてきたもの
10  「自治体構想」は、議論されていない
11  IT導入は「さけられない」:行政の理解
12  電子政府・電子自治体の構造は「新・明治政府」をめざしている
13  ディスカッションの方向性・展開
14  「地方分権」vs「垂直分権」へ
15  電子自治体と「住民参加」
16  電子自治体と「地域コミュニティの活性化」
17  まとめ
18  「電子自治体」が問題なのではない 自治体そのものが問題なんだ
19  「国のねらい」に抗していく自治体の力
20  信頼関係をどうやって作るか

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