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苦悶する自治体と職員
スライド:04
Slide04 国に対する行政不信の「とばっちり」
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 武田さんのこの指摘は、たとえば「住基ネット」稼働以前から明らかなことだった。だから、武田さんのような専門家もようやくこの問題に気付いたようだ……というのが、私の率直な感想だ。そこにはある種の錯誤が、行政にも市民にもあっただろう。
 総務省(市町村課)が、当初「完璧な情報セキュリティを確保する」という幻想をふりまいたことに、この問題の起源がある。日本政府や自治体は、はじめから情報セキュリティ確保には限界があることを明示した上で、社会システムとしての「電子政府・電子自治体」構築のための社会環境を形成すべきだった。
 従って私はこの武田さんの指摘を、「反対派市民運動」への批判だとは受け止めていない。「住基ネットがどれだけセキュアか」ではなく、市民にとって「行政がどれだけセキュアか」が、ここでは語られるべきなのだ。むろんそこには「住基ネットがどれだけセキュアか」という話も含まれるのだが、それは単なる「情報セキュリティ」上の技術的な話なんかではとうていない。
スライド中のリンク
http://motivate.jp/archives/2005/06/post_58.html

もくじ
1  苦悶する自治体と職員
2  「IT導入」圧力と内部事情
3  「ユビキタス」時代の自治体の役割?
4  国に対する行政不信の「とばっちり」
5  行政改革/地方分権が見えない
6  自治体の信頼の回復への模索
7  PIA・PET・プライバシー監督局
8  「安全確保」で信頼回復はできない
9  「住民参加」への期待と阻害要因
10  「マルチ・ステイクホルダー」による意志決定

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