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次期入管システムの構想と問題点
スライド:25
Slide25 次期入管システムの問題点 (2) 技術以前の課題
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 このように考えてみると、次期入管システムが抱えている問題は、単に技術的な構想や「ネットワーク/コンピューター」といった技術に起因する問題ではなく、技術以前の「行政・国家」が抱えている問題の方がはるかに大きいといえるでしょう。
    *   *
 技術がかならずしも中立的ではないとしても、その多くは、特定の利益(国家の意図など)に向かって技術の体系が組織され発展させられたことに依存していると考えられます。
 現在の日本政府(だけでなく多くの外国政府も同様ですが)の「情報通信政策」は、国家(行政)による「個人に対する管理・統制」の能力を、最先端の情報通信技術を利用することで急速に拡大・強化するものです。
 確かに、現在の情報通信技術は、そのような方向で飛躍的な「高度化」の可能性を持っています。しかし他方で、現在の情報通信技術は、できる限り「個人に対する(国家などの)管理」を少なくしても、社会(世界秩序)の「効率的な運営」が可能であることを示唆していることを、ここでは強調しておきたいと思います。

もくじ
1  次期入管システムの構想と問題点−−情報人権の視点から
2  もくじ
3  はじめに 次期入管システムの全体イメージ
4  次期入管システム(システム構成)
5  次期入管システム(機能構成)
6  次期入管システム(データフロー)
7  次期入管システム(ネットワーク)
8  1. 次期入管システムの課題
9  現行入管システムのシステム構成
10  入管システムの「見直し・最適化」
11  2. 次期入管システムの構想
12  次期入管システムの構想
13  次期入管システム構想の導入スケジュール
14  3. 次期入管システムのポイント
15  次期システムのポイント
16  レガシーシステムから「IT」へ
17  先端的技術の積極的導入
18  情報の積極的統合(連携)
19  統合データ管理システム
20  インテリジェンスシステム
21  ナレッジマネジメントシステム
22  位置情報システム
23  4. 次期入管システムの問題点
24  次期入管システムの問題点 (1) 脅威の極大化
25  次期入管システムの問題点 (2) 技術以前の課題
26  5. 情報人権の視点から
27  「情報人権」ということば
28  ネットワーク社会から見た「近代国家」
29  国家による「監視」の拡大
30  (国家による)監視の統合・収斂
31  監視の統合・自動化がもたらすもの
32  「差別と排除」のネットワーク/「対話と共存」のネットワーク
33  付記
34  参考資料

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