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スライド05
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photo : by (C)Kotani, Hiroyuki 2005.4

●警察による地域社会への「監視(watch)」
 この写真は、昨日までの東京ユビキタス会議の会場から見るとJR新宿駅を挟んだ東側にあたる地域で、警察が掲示した広報用の横断幕です。この地域は集中的な街頭監視カメラが設置されたことで知られるようになった「新宿歌舞伎町」を含んでいます。
 横断幕には日本語のほか中国語・朝鮮語および英語で、警察との連携強化と地域住民相互の「監視」(watch)が呼びかけられています。英語での呼びかけは、Neighbourhood Watch & Police Emergency Call 110 for cleanup of Shinjuku. となっています。

 新宿歌舞伎町に限らず、日本の地域社会では、警察の手で密度の高いオフラインの情報収集が精力的に行われていますが、最近では警察が運営する全国規模のセンサーシステム(監視カメラなど)や全国ネットワーク上での、デジタル化された個人情報の大量収集がこれを支える構造になってきているようです。
 たとえば、各地の商店街などに設置が進んでいる街頭監視カメラは、国の資金援助が行われるようになってきており、そこで得られた情報は警察などに提供される傾向が強められています。この傾向は今後、民間の警備会社などを媒介として、集合住宅の「防犯カメラ」にも拡大されていくと予想できます。
 これは、日本における高度情報化社会の現状を示す断面のひとつです。


もくじ

日本の市民運動から見た 個人情報流通拡大の問題点と課題
市民社会の強い関心と抵抗−−個人情報保護法と住基ネット
行政機関間の個人データ流通の急激な拡大
生活に「接続」する行政ネットワーク
市民の「生活」における監視への行政機関の強い関与
行政機関の関与に対する企業の「期待」と自己規制
日本の市民運動の課題
ユビキタス社会の「影の部分」に対する対応
「ユビキタスの輸出」に対応する 市民の国際的な連携を

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